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院長コラム

小児科について

小児科医から最新の医療情報と県内の子どもにまつわる情報をお伝えしております。
この内容は、県内子育て情報誌「ちびっこぷれす」の「午後10時、クリニックにて…〜おほしさまの先生からの子育て応援”談”!〜」に掲載されています。

新年あけましておめでとうございます。みなさんは今年、どんな年にしたいと思っていますか?私はアレルギーの試験を受けようと思っています。試験日が1月末なので少しずつ勉強をしています。今年はうちの子ども2人が中学・高校に進学します。何かと慌しい春になりそうです。

先月号に1月8日、小出裕章氏講演会「子どもの未来のために知ってもらいたいこと」の宣伝がありました。小出裕章さんは原発を研究しながらも反原発を唱えてきた人で3・11以降、脚光を集めています。私も著書「原発のウソ」(扶桑社新書)を読ませていただきました。先月は粉ミルクに放射性セシウムが検出され回収される騒ぎがありました。今年も放射能について目が離せません。みなさんで勉強しに行きましょう!

今月は年初めなので、基本とも言うべき「小児科」についてのお話をします。

 

かかりつけをつくろう!

 皆さんもご存知の通り医療は日進月歩で発展を遂げており、予防接種を例に挙げても数年前と大きく異なっています。このため、一人の医師が子どもから大人まで、どんな病気でもしっかりと対応することはできないほど専門分化されています。小児科は予防接種・健診・かぜなどの感染症だけでなく、育児相談・こころの問題・発達障害・虐待など幅広い分野を守備範囲としています。対象年齢は今まで中学生までと言われてきましたが、5年前、日本小児科学会からの提言で成人する20歳まで対象を広げるようになりました。高校生でも小児科で対応できます。

かかりつけの小児科があれば、気軽に相談ができます。健診・予防接種などで元気な時のお子さんの様子がわかっているので、具合が悪くなったときなどにはスムーズに対応ができます。子どもたちは大人と違って、自分の体の状態をうまく表現できません。小児科医は元気さや食欲・症状などから子ども特有の病気も熟知しているため、敏速な対応ができます。例えば、腸重積という病気は2歳未満にかかる子ども特有の病気です。診断が早ければ高圧浣腸で治療ができますが、診断が遅れると開腹手術をしなければならず、お子さんの負担が大きくなります。また、こどもの病状は大人よりも早く進んでしまうこともあります。子どもの対応に慣れている小児科医をかかりつけにすることをお勧めします。

かかりつけの小児科医であればすべての子どもの病気に対応ができるわけではありません。より高度な専門性が必要とされる場合は、小児科の中でも神経・心臓・内分泌、腎臓、血液、アレルギーなどの専門家に紹介します。また、耳鼻科・皮膚科・整形外科・泌尿器科・歯科などへどのタイミングで受診したらよいのかについて判断ができます。小児科医は常に自分の子どもだったらどう対応するのが一番良いかを常に考えながら診療をしています。

 

かかりつけの探し方

 かかりつけを探すポイントは2つあります。一つ目は、なるべくなら「小児科専門医」の資格を持った医師がよいでしょう。小児科専門医は日本小児科学会から認定されている資格で、2年間の卒後臨床研修を受けた後、小児科臨床研修を3年以上受けさらに専門の試験に合格し得られ資格です。待合室に掲げている所が多いと思いますのでみてください。内科・小児科など小児科と書いてあっても必ずしも、小児科専門医ではない場合もあります。二つ目は、医師との相性です。診療は患者さんと医師とで相互にコミュニケーションをとりながら行いますので、満足度を高めるためにも相性は大事だと思います。他には口コミやホームページを参考にすることもいいかもしれません。一番大事なのは自分の目で確かめること、つまり診療を受けて判断することだと思います。

 

~川の字で寝ていますか?~

 仕事で疲れている・子どもの夜鳴きがうるさいから・仕事をしているパパを休ませたいという気遣いからパパは別の部屋で寝ているご家庭もあると思います。子育ては最初の6年間は体力的にたいへんだと思います。パパは夜おっぱいをあげられないので役に立たないように思えますが、夜鳴きも2人で一緒に乗り切りながら2人で一緒に試行錯誤しながら育児する、そういう夫婦はきっとよい家庭を築けると思います。あなたの家ではどうですか?

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