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院長コラム

成人の日には大雪が降り、次の日は昭和バイパスの大混雑の影響でいつもの2倍以上の時間をかけて通勤しました。まだまだ寒さが残っています。皆さん、体調管理には気をつけてくださいね。

寒さのためなかなか寝床から離れられない私は9年ぶりの子育てで、久しぶりにお風呂に入れたりおむつを変えたりしたことで、初めて腱鞘炎になってしまいました。親指を動かすと激痛が走り、夜中知らず知らずの内に手をひねり痛みで起きてしまうほどです。動かさないことが一番なので、上の子どもたちに子育てを協力してもらい安静にしています。

さて、今月は「けいれん」についてです。お子さんのけいれんを目の当たりにした経験をお持ちの方がもう2度と経験したくないと思うのは当然です。  仕事上けいれんのお子さんの対応は慣れている私自身、毎回ドキドキします。けいれんの多くが家で起こるため、ご両親がけいれん時の対応がわかっていると慌てずに済みます。

 

けいれんってどんな様子ですか?

「けいれん(=ひきつけ)」は顔が真っ青になり目が上を向き、意識がなくなり手足をガクガクさせる状態を言います。意識がなくなるので、呼びかけに反応しません。「けいれん」と似ている状態に「悪寒(おかん)」があります。悪寒は熱が上がるときに、ぶるぶる震える状態で、意識があります。悪寒をけいれんと間違えるケースがありますが、決定的に違う点は意識の有無です。言葉をかけて応答があれば悪寒です。

けいれんしたらどう対応したらいいですか?

 けいれんが起こったら、まず慌てずに落ち着いてください。冷静に対応することが一番大切です。家の人がいたらすぐに呼び出しましょう。以下に対処法を述べます。
1. とにかくあわてない。落ち着くこと。
2. 衣服をゆるめて,特に首周りをゆるくします。
3. 仰向きにしてください。吐物や分泌物があれば拭き取ってください。口の中に指などを入れる必要はありません。
4. 元に戻るまでは必ずそばにいるようにします。

5. 持続時間・眼球の様子・手足が突っ張っているか・左右対称かなどの様子を観察してください。

6.救急車や自家用車を利用し病院で診察を受けましょう。

けいれんの多くが熱に伴う「熱性けいれん」ですが、中には髄膜炎や脳炎脳症といった病気が隠れている時もあります。熱がない場合は「てんかん」という病気を考える必要があります。けいれんの形も様々です。脳波などの検査をし、診断をしていきます。治療は抗てんかん薬を使用します。

 

熱性けいれんとは

 熱に伴うけいれんの多くは「熱性けいれん」です。脳が発達過程にある時期に起きると言われています。年齢は生後6ヵ月から4,5歳までがほとんどで、1歳代が最も多く、頻度は7~8%前後とよくある病気です。けいれんの時間は多くが1~2分ですが、中には10分以上続く場合もあります。発熱から12時間以内に約6割、24時間以内に約8割がけいれんを起こします。過半数がけいれんは1回のみで、3回以上起きる場合が約1割います。

 痙攣時間が長かったり回数が多いなどの場合は、ダイアップ坐薬というけいれん止めのお薬を使って予防する方法があります。熱がでたときにダイアップ坐薬を8時間あけて2度入れ予防します。ちなみに、解熱剤の坐薬では予防できません。解熱剤の使用は最低限にとどめておいてください。

 

インフルエンザの治療薬いろいろ

 今シーズンは例年より流行が遅くなっています。ただ、毎年流行しますので予防接種はもちろんのこと手洗い・うがいの予防はとても大切です。抗インフルエンザ薬は4つの薬があり、状況に応じて使い分けています。飲むタイプの「タミフル」・吸うタイプの「リレンザ・イナビル」・点滴で使用するタイプの「ラピアクタ」があり、外来では、飲むタイプか吸うタイプを使用します。吸うタイプは小学生以上、飲むタイプは乳幼児にお勧めです。入院した場合は点滴から薬が選択できます。

 

参考文献 

福山幸夫・監:熱性痙攣の指導ガイドライン. 小児科臨床49:207-215, 1996

柏木充:熱性けいれん. 小児内科Vol.44増刊号:740-741, 2012

明けましておめでとうございます。

読者の皆さんは今年の目標を立てましたか?

私は、仕事においては最新の医療を提供するために日々勉強しながら、誠心誠意子どもたちのために医療を提供すること。プライベートでは昨年から本格的に始めたランニングを続け、地区のマラソン大会に出場することで、お腹がでているのを少し改善すること・昨年第5子が生まれたこともあり子育てを楽しむことという目標を立てました。

今月は、読者から関心が非常に高い予防接種についてお話ししたいと思います。

 

4種混合ワクチンが品薄!

昨年11月から3種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンが合わさった4種混合ワクチンが始まりましたが、4種混合ワクチンが全国的に品薄状態にあります。4種混合ワクチンがない場合は入荷するまで待たずに、3種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンで接種をしてください。効果はどちらの場合も同じですのでご安心ください。このワクチンに入っている百日咳という病気は乳児にかかると重症化し命にかかわることもあります。接種は生後3カ月からできますので早めに接種をしてください。

 

ワクチンデビューは生後2か月のお誕生日!

予防接種は2カ月のお誕生日からスタートです。例えば12月20日生まれのお子さんは2月20日から予防接種ができることになります。ヒブ・肺炎球菌・ロタ・B型肝炎の4つのワクチンが対象になります。ヒブ・肺炎球菌ワクチンは公費助成対象になっており、県内では個人負担なしとなっています。全国的には9割の自治体が無料化となっていますが、都内においては2割の自治体しか無料化されていません。地域によって助成の差があります。         ロタ・B型肝炎ワクチンは助成対象でないため費用がかかりますが、これらもお勧めしたいワクチンです。大事なお子さんが病気にかからないようにすべてのワクチンを接種していただきたいと強く願っています。          また希望しても接種時期が遅いことから接種できないワクチンがあります。ロタウイルスワクチンは始める時期に期限があります。初回接種が生後14週6日までと期限があります。生後15週以降になると希望があってもできません。早めに接種をしてください。

初めてのお子さんの場合、わからないことが多く戸惑ってしまうと思います。毎日の子育てが忙しい中たいへんだとは思いますが、1ヵ月健診を終えたらかかりつけの小児科を探し、お子さんにあったスケジュールを相談しましょう。最近の予防接種は何種類もあり、接種回数も多くなっています。そのため同時接種をして早めに免疫をつけて病気から体を守ってください。

 

メディアの情報に振り回されないように

昨年10月、岐阜県で10歳の男児が日本脳炎ワクチン接種直後に亡くなったという情報がテレビ・新聞などのメディアを通じて伝わりました。私もNHKのニュースで大きく報じられたのを記憶しています。その後、厚生労働省から「接種行為が関係した可能性は不明だが、ワクチンとの関連は低い」という報告が発表されました。こういった報道があると心配になるのは当然のことですが、原因を分析して対応していかないと情報に振り回されます。情報氾濫の時代を生き抜くためには、かかりつけの小児科医にどう対応したらよいかを相談することがとても大切だと思います。

 

~ノロウイルスについて一言~

先月からノロウイルスによる胃腸炎が流行しています。「ノロ」にかかるとたいへん!だと思っていませんか?「ノロ」はノロウイルスのことで胃腸炎の原因のウイルスになります。胃腸炎は昔からある病気で、医療の進歩により原因のウイルスがわかり、簡易的な検査もできるようになったことからメディアでも大きく取り上げられるようになってきました。また胃腸炎と同じ病名で、感染性胃腸炎・ウイルス性胃腸炎・おなかのかぜ・吐きくだしなどと言ったりもしますがほぼ同じ病名と思ってください。「ノロ」という病気が新しく誕生したということでありません。

 

 

参考文献

日本脳炎の予防接種死亡例について(厚生労働省)http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ndoo.html                     

VPDを知って、子どもを守ろう。http://www.know-vpd.jp/

日経メディカル2012年Winter

師走を迎え、クリスマス・年越しの準備で慌ただしい季節ですね。うちの次男(高1)が10月に高校の強行遠足(80㎞)に参加し、その応援をしたことがきっかけとなり、私の「ランニングスイッチ」がONになりました。家からクリニックまで5㎞を通勤ランニングするようになりました。いつまで続くか不安もありますが、マイペースで継続していきたいと考えています。

先月はパパにラブレターを書きました。「パパスイッチ」入りましたか?昔と異なり、寿命が延び人生80年と言われ、退職してもまだ元気でいられる時代です。子育ては期間限定で、10年もすると子どもの方から離れていきます。ちょうどうちの四男(小4)は私と遊ぶより友達と遊ぶ方が楽しくなり始めています。私としては寂しい気持ちですが、本人が成長してきている証と受け止めています。

今月も引き続き、パパへのメッセージとし、出産後編をお送りします。先日編集長から読者からの感想をいただき、パパのお弁当箱にこのコラムを忍ばせている方がいると知りました。素敵なアイデアだと思うと同時に、とても励まされました。

 

パパとママで一緒に子育てをしよう!

 出産後のママは授乳・おむつ替え・抱っこ、さらに掃除・洗濯・料理などの家事で休む暇もありません。パパも慣れない子育てにどうしたらよいか悪戦苦闘していると思います。子育ては苦労も多いのですが、世界一かわいい子どもの笑顔や寝顔を見ていると、とても幸せな気持ちになります。表題にも書いたように子育ては期間限定で、体力が必要なのが最初の6年間です。おむつ替えやお風呂に入れたり、夜泣きの対応をしたりなど1人で行おうとすると余裕もなくなり、心細くなります。せっかくパパとママ2人いるのですから、2人で子育てを楽しむことをお勧めします。つらい時も楽しい時も2人なら乗り切ることができ、後々いい思い出になります。結婚生活は子育て以上にもっともっと長いものです。2人で助け合った子育てが終わったならば、その後は夫婦でゆっくりと子育てを振り返り2人の生活を楽しむことができると思います。

専業主婦の場合、仕事から帰ってきたパパに気を遣いすぎて、パパのやることがなくなる場合もあります。少しパパのやる余地を残しておくことをお勧めします。ママはがんばりすぎず、時間があるならショッピングをしたり友達と食事に行ったりリラックスすることも子育てにはとても大切です。また祖父母に手伝ってもらうこともありますが、甘えすぎるとかえって子育てにマイナスになることもあります。適度にお願いしましょう。

 

粉ミルクより母乳!

母乳育児は栄養やスキンシップの面で赤ちゃんにメリットがあります。粉ミルクは母乳に近い成分で作られていますが、両者に大きく違う点があります。母乳には粉ミルクに入っていない病気を守る「免疫」が入っています。1歳過ぎたら母乳をやめるように言う方がいますが、世界保健機関(WHO)からは2歳かそれ以上母乳を続けましょうというメッセージが出ています。母乳育児を続けるためにもパパの理解が大事です。

 

パパ歴17年目の私からパパへのエール!

 多くのパパは仕事も子育てもがんばろうとしていると思います。仕事も大切ですが、それ以上にせっかく生まれたわが子の子育てをすることに損はまったくありません。楽しんでください。子育てをすると仕事にマイナスになると思っている人はいませんか?同僚でバリバリ仕事をしている人をみると焦ってしまうものです。ただ人生は長く、山あり谷ありです。仕事で様々なことがあっても、味方になってくれるのは妻であり子どもたちです。家庭をしっかりと築いているパパは子どもやママ(女性)の気持ちがわかるようになります。しっかりと家庭を築いてきた経験は仕事にも必ず役立ちます。人の気持ちが理解できるようになり、子どもをほめて育てたことから部下にも同じように対応できるようになります。人の気持ちに寄り添うことができるため、より信頼されるようになります。

来月は4種混合ワクチンを中心にお話しします。

 

参考文献

パパ1年生 安藤哲也 かんき出版

ファザーリング・ジャパン http://www.fathering.jp/

パパの子育てハンドブック 遠藤俊子 コズモ株式会社

皆さんインフルエンザワクチンを接種しましたか?昨年から子どもに接種するワクチンの量が増えて従来より効果が期待できると言われています。小さい子やぜんそくを持つお子さんの場合、インフルエンザにかかると重症化することがありますのでワクチン接種をお勧めします。

 2か月前にうちに第5子が誕生しました。私がおむつ替えをしている時、おしりについたうんちを拭いていたところ、肛門を刺激したため、再びうんちがシーツまで飛び散り汚してしまいました。10年ぶりのおむつ替えに悪戦苦闘しています。子育ては場数・経験が大事で何度か失敗すると慣れてきます。

これまで昭和町で小児科医として、そして先輩パパとしてパパママ学級(両親学級)で講師として話をさせていただいてきました。今月はそのパパママ学級で話している内容と子育て歴17年の私の経験とを交えながら、パパへメッセージをお送りしたいと思います。パパがこれを読んで実践するとハッピーな人生になること間違いありません。私自身が実践してきていてハッピーな家庭を築いていますので実証済です。今回のテーマはパパにぜひ、ぜひ、読んでいただきたいと思います。

 

今の子育ては昔と違う

 昔は祖父母がいる大家族で家庭を営んできましたが、寿命も延び、個人主義も進み、祖父母がいない核家族で家庭を営むようになりました。社会も大きく変化し、終身雇用という給料が上がり続け、会社が退職まで面倒をみてくれる時代は終わっています。私が子どもの頃は、父は仕事、母は家事と完全に分担している家庭が多かったのが、女性の社会進出も進み共働きの家庭が多くなっています。時代が変わり、意識も変わり、子育てに対する考えも変わってきています。

 

どうしたら今どきのパパになれるか?

 仕事にはマニュアルがあり先輩が教えてくれますが、パパになるためのマニュアルがなく、学校で教わることもないため、内心不安に思っているパパは多いと思います。自分たちの父親は多くが仕事人間で育ってきたため、そのままをまねるとうまくいかないことが多いのではないでしょうか。先輩パパの話を聞いたり、市町村が企画している「両親学級」を利用し、今どきの子育てに関して情報収集してください。

 

妊娠から出産まで

 ママから妊娠したことを聞いたとき、まず「おめでとう」と言って、不安なママを励ましてください。そして、これからの家庭をどんなふうに築くのかをゆっくりと2人で話し合いましょう。産科の受診にはパパも一緒に付き添うと、パパとしても自覚がでてきますし、ママも安心します。妊娠するとママはホルモンの分泌が変化し精神的に不安定になったり、つわりの時期は食事も作ることも大変になりますので、パパが料理を作ったりしながら2人で一緒に過ごしましょう。たとえ簡単な料理でも愛情が込められているので、ママは喜んでくれます。

 

たばこは禁物!

 たばこの煙を妊婦さんが吸い込むことで赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼします。低出生体重児になったり、流産・早産・死産を起こしやすくなります。少なくともママと一緒の場で喫煙は避けてください。お子さんのためにもこの機会に禁煙をすることを考えてはいかがでしょうか?

 

だまされたと思って分娩は立ち合うべし!

 私は仕事をうまく調整しながら5人とも立ち合うことができました。ママの支えになったし、わが子の誕生に出会えることができることは2度とない経験です。結婚式以上に2人で感動する出来事だったと思います。最近、多くのパパが立ち合いを希望しています。迷わず、立ち合ってください。

 

4種混合ワクチンがスタート!

9月からポリオワクチンが従来の生ワクチンから不活化ポリオワクチンに切り替わりました。さらに今月から不活化ポリオワクチンと3種混合(DPT)ワクチンが合わさった4種混合ワクチンが今月から始まります。4種混合ワクチン導入で接種回数が減り、お子さんの負担が軽くなります。詳細は市町村やかかりつけに聞いてください。

 

参考文献

パパ1年生 安藤哲也 かんき出版

ファザーリング・ジャパン http://www.fathering.jp/

パパの子育てハンドブック 遠藤俊子 コズモ株式会社

記録的な真夏日が続いた暑い夏が過ぎ去り、ようやく秋めいてきました。 

子どもたちが毎日練習を積んできた成果を披露する運動会が開催される季節でもあります。子ども達の成長に気付く良い機会になると思います。

私事ですが、わが家にもう1人家族が増えました。先月、10年ぶりに第5子が誕生。待望の女児です。忘れかけていた子育てを再びできる幸せに出会えました。女の子を育てる経験を踏むことができ神様に感謝です。

 今月は子育てをする上でテレビ・ビデオ・ゲーム・インターネット・ケータイなどのメディアと上手につきあう方法をお話ししたいと思います。私の学生時代(20~30年前)はパソコン・ケータイがありませんでした。今はケータイを持っていますが、携帯メールはせず、もっぱら電話機能のみの使用です。最近は電車の車内で多くの人がケータイを操作していたり、子どもが歩きながらゲームをしていたりする光景をよく目にするようになりました。

 

メディア漬けになると

 テレビやゲームなどを長時間使用するメディア漬けになると、乳児期では表情がなくなる・言葉が遅れる・視線が合わない・呼んでも振り向かない、学童期では目が疲れる・頭痛の原因になる・視力低下につながる・運動不足になる・コミュニケーション能力の低下・五感が育たないなどの影響がでてくると言われています。例えば、テレビなどのスクリーンを通して自然をみても虚像ですが、外へ出て自然に触れ合うと、太陽の温もりや風を感じながら、葉を触って自然と触れることができ、五感を豊かに育んでくれます。子どもは外で遊ぶことで、自然の光・音・におい・季節を感じ五感が発達します。私たち人間は昔から自然の中で色々な体験を通じて学び、大人になってきました。

 

うちの家では

食事中はテレビをつけず、会話をするようにしています。テレビをだらだら見たりしないように気をつけています。ゲームは1日30分と時間を決めています。ただし、なかなか時間が守れず、私がブチ切れてゲームを床に叩きつけて壊した事件もあります。私自身の経験から子どもが自主的にゲームの時間を守ることは難しいのではないかと思います。2年前、一番上の子が高校に入学した時、ケータイが欲しいと強くせがまれましたが、必要性が感じられなかったので未だに持たせていません。うちのクリニックでは開業当時はテレビを設置していましたが、移転した3年前にテレビを撤去しました。待合室に絵本を置いたところ、親が子どもに本を読んだり、子どもたちが自分から絵本をみている光景が見受けられます。

 

具体的にどうしたらよいか

食事の支度の時、テレビを子守り代わりにせず、0歳代ならおんぶしたり、1歳にもなれば要らなくなった料理の道具で遊ばせたり、2歳以上なら料理を手伝ってもらうことはいかがでしょう。いつもより多少時間はかかるかもしれませんが、上手にできたら誉めると家事も楽しくなります。また、童謡などの音楽を流して一緒に歌いながら家事をするというのも良いかもしれません。

子どもは大人のまねをするものです。親はケータイを極力控えめし、ゲームがしたいときは子どもが寝てからするといった子どもに配慮することが大切です。テレビではなく、子どもが大好きな絵本の読み聞かせをするのはいかがでしょうか。子どものこころの発達にプラスのみでなく、読み手の心も穏やかになること間違いなしです。

 

最後に、メディア漬けが問題になってきたため8年前、日本小児科医会から5つの提言が発表されました。

1.2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。

2.授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴はやめましょう。

3.すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。

4.子ども部屋にはテレビ・ビデオ・パソコンを置かないようにしましょう。

5.保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作りましょう。

 

親がメディアから子どもを守るということは健全な発育には欠かせないことです。そして、親自身もメディアとの付き合い方を考える機会になるのではないでしょうか。

 

参考文献

「メディア漬け」で壊れる子どもたち 清川輝基・内海裕美 少年写真新聞社

NPO法人 子どもとメディア http://www16.ocn.ne.jp/~k-media/

 

 

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