先月はワールドカップサッカーがありましたね。日本はブラジルに負けて残念でしたが、以前よりも本当に強くなっていると感心しています。来期に期待したいです。開催直前のNHK放送で、対戦相手のスウェーデンの子どもたちが学校帰りに地域のサッカークラブで、サッカーを楽しんでいる様子が放映されました。この
サッカークラブでは小学生までは男女混合、さらに最近、12歳以下のチームでは試合中はスコアボードを失くしたことを強調していました。スコアボードがあると勝敗を意識してしまい、ミスした子が責められがちになるため、上手な子ばかり試合に出ることを減らす工夫として、スポーツは「勝つためのものではなく、一生楽しむもの」という考えを大切にしています。合わせて男女混合という「男だから」「女だから」という将来のジェンダーギャップの解消も目指している内容でした。こういった考えが日本にも早く伝わって欲しいと感じました。
先月に引き続いて、発達が気になるお子さんの対応法についてお話します。
音に敏感なお子さんの対応法
園で歌を歌っている時、子どもが泣いている時、耳を塞ぐお子さんを目にしたことはありませんか?そういったお子さんは音に敏感なタイプかもしれません。大きな音が続くと頭痛を訴えるお子さんもいます。学校では教室のざわつきや先生が生徒に注意する時に声が大きいと不快に感じます。対応策としては席を先生から離れた場所にしてもらう・イヤーマフ(耳全体を覆うタイプの防音保護具)を使用する・休み時間は図書室など静かな場所で過ごすなどを試みることも考えてください。程度がひどい場合は、教室に入れないお子さんもいます。お子さんの困り感を先生に相談をしていただくとありがたいです。
癇癪(かんしゃく)の対応法
ちょっとしたことがきっかけで急に強い怒りが爆発し大泣きする場合があります。個人差があり、5~10分で落ち着けばいいのですが、中にはそれ以上の時間切り替えられず手がつけられないお子さんもいます。その場では、親としても大変イライラしてしまいます。対応法としては、投げそうな物は置かず、安全な場所で移動し、親は距離を少し取り、癇癪が収まるのを見守るのが早道です。癇癪時に声掛けするのは悪化するのでお勧めしません。
早期発見・早期支援の大切さ
お子さんの発達が気になるので検査をしましょうと言われた場合、検査の多くは問答や行動面を観察するもので、お子さんに大きな負担がかかるものではありません。検査結果から、お子さんの特性の凸凹がないか、弱い点があれば、それに対する対応法がわかることで、親も含めた関係者にとって、指針に繋がります。
私の経験でも、親がお子さんの特性を受け入れて、園・学校・療育等と連携しながら対応していくことで、お子さんの自己肯定感が下がらず、生活が過ごしやすくなったケースがいました。親の受け入れが遅くなることや、支援が遅れると過ごしづらい環境で過ごすことになるため、ストレスが蓄積され、いじめ・不登校・ひきこもり・うつなどに発展しやすくなります。
過剰適応について
過剰適応とは、自分が置かれた環境に合わせようとして、自分の考えや行動を合わせすぎてしまう状態で、発達障害の一つ自閉スペクトラム症のお子さんに見られやすいと言われています。帰宅後、家で「疲れる」といった訴えがあるようなら、過剰適応しているのかもと気にしてください。まずは無理をせず、体を休ませることや、学校で学級委員や係をやっているようなら、減らすような工夫も必要かもしれません。
学習へのつまづき
読む・書く・計算することに著しい困難を示す状態を学習障害と言います。中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されています。本人の努力不足や怠けではないので、気になる場合は評価してもらうことも大切です。書くことに苦手さがある場合は、書くことの宿題を軽減することや先生に伝えることだけでも子どもたちにとっては理解してもらえて、気持ちが楽になります。読みが苦手な場合は音読指導アプリを使用し、改善する方法も試みられています。書けなくても、読めるようには学んでいく必要があります。
お子さんの発達の悩みは様々です。環境が合わないと、自己肯定感が下がり、うつ・不安などの症状が移行することがありますので、お子さんに合った適切な環境を整えていただきたいです。
参考文献
日本LD学会













