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院長コラム

新型コロナウイルス

小児科医から最新の医療情報と県内の子どもにまつわる情報をお伝えしております。
この内容は、県内子育て情報誌「ちびっこぷれす」の「午後10時、クリニックにて…〜おほしさまの先生からの子育て応援”談”!〜」に掲載されています。

先月から新型コロナウイルス感染症の感染拡大を阻止するために、学校が休校し、公園・図書館・科学館などの公共施設が閉鎖したため、おうちで過ごすことが多くなりました。親子共にストレスがたまっていると思います。我が家でも不要不急の外出を控えていますが、必要な買い物には出かけます。子どもの遊び場が減ってしまったことから、家族でバトミントンをしたり、最近ではバトミントンも飽きてしまったので、プラスティック製のバットでバトミントンの羽を打って工夫しながら遊びました。小1の娘とは折紙・塗り絵や切り絵などの製作にも一緒に取り組んでいます。急な休校により、世の子どもを持つ保護者と同様に我が家でも毎日のお弁当作りや遊びの工夫・学習課題の確認等大きな影響を受けています。

今月は県内で2人目の新型コロナウイルス感染症の患者が出ており、他人ごとではなくなってきました。出口が見えず長期戦が予想される新型コロナウイルス感染症についてお話します。

 

これからどうなる?

 先月、世界保健機関(WHO)からパンデミック(世界的な大流行)と宣言されました。新型コロナ対策は自分の住む地域だけ、国内だけを考えれば解決する課題ではありません。地域で発生がなく、国内感染者が減ったとしても、国外から再び持ち込まれることを想定しなければなりません。現在も感染者が国内外で増え、終息はまだ見えていないのが現状です。

 各国では外出をしない・店や国境封鎖など人の移動を制限しています。感染拡大を止めるには人の移動を減らすことが有効ですが、移動の制限が強くなると学校へも職場へも行けなくなり生活に大きな支障が出ます。今後は感染者数を考慮しながら生活制限の度合いを地域で決めていく必要があります。感染者が多くなりすぎると重症者が増えて、人工呼吸器が足りなくなり救命できなくなってしまいます。医療崩壊の恐れもあるので、感染者が急激に増えることを防がねばなりません。

 

子どもたちとどう暮らしていけばいいか?

先月うちのクリニックに、寝る頃息苦しくなる・腹痛・頻尿などの症状がある小学生が数名受診に来られました。新型コロナで心配になっていることが原因ではないかとご両親にお話しました。あるケースでは高齢者が重症となるという報道を聞き、高齢者である祖父母自身が心配になって、必要以上にお孫さんに伝えていることを知りました。私はご両親を通じて祖父母にお子さんにはコロナのことをあまり言わないように配慮をすると、お子さんが落ち着いてくるのではないかと話しました。子どもは大人以上に繊細です。情報を制限することで心配が減り、精神的な安定につながると思います。

また、感染を心配するがあまり家で過ごしがちになり、テレビやゲームばかりしていてはストレスがたまり精神衛生上よくありません。文部科学省から風邪様の症状がなければ、公園に行くことや、散歩することは問題ないと言われています。皆さん安心して外で遊ばせてください。

 国の専門家会議から「換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まること」を避けるような指針が出ています。それを踏まえて行動していただければいいのではないかと思います。公園で遊ぶことはリスクが低いのですが、遊具を介した接触感染のリスクがあるので、遊んだ後はうがい・手洗いをしてください。マスクをつけることで安心せず、外出先から家に戻ったらうがい・手洗いを徹底することが大切です。

 感染を気にする行動をとりながらも日常生活はあまり変えないようにした方がいいと思います。通常通り予防接種は行っていただきたいし、お子さんが病気かもと思えば、医療機関に受診することを控える必要はありません。気になるようなら電話で相談をしてもいいと思います。恐れ過ぎずにバランスが大切です。

 

どうすれは早く終息できるか?

 終息するには、皆さん一人一人が感染予防を意識して生活していただくことが一番大切です。我が国の対策で気になるのが検査体制が充分でないこと、つまり不安になっている人に検査が受けられていない状況があります。風邪の症状があった場合、うちのクリニックで毎日のように新型コロナではないかと相談があります。不安を払拭するためにも検査体制の拡充をお願いしたいです。 

先月、WHOから「目隠ししながら火を消すことはできない。誰が感染しているのかわからずに、このパンデミックを止めることはできない。すべての国に簡単なメッセージを伝えたい。検査に次ぐ検査を。疑わしいケースはすべて検査してほしい。」と検査体制の強化が必要であるとの声明を出しています。検査がしやすくなれば、不安が減ってきます。全容が見えてきて、対応策も取りやすく、早期終息への近道であると考えます。

 

参考文献

文部科学省 学校臨時休業等に関するQ&A (子供たち、保護者、一般の方へ)https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00517.html#q3

 今月は桜も咲き春到来となりますね。今シーズンのインフルエンザは、暖冬や新型コロナウイルスの影響によりいつも以上にマスク・手洗いを徹底したためか、例年と比較して大流行が見られないのが朗報です。

一方で、そろそろスギ花粉症で悩まされている人も多いと思います。日本気象協会によると山梨県のスギ花粉の飛ぶ量が非常に少ない(前年比50%未満)見込みです。今年は飛ぶ量が少ないので昨年より症状が軽くなることが予想されます。体質を変える舌下免疫療法を行われている方にはさらに効果が期待できます。当クリニックで舌下免疫療法をしているお子さんは例年に比べて症状が軽い印象です。

連日の新型コロナウイルスの報道により、不安を感じられている人も多いと思います。今月は新型コロナウイルス感染症についてお話します。

 

現状

 2002年発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)は日本での発症例がありませんでしたが、新型コロナウイルス感染症はすでに日本での発症が出ているので他人事ではなくなっています。世界で死者(2月15日現在)が1,500人、感染者は5万を超えています。SARSの流行は9か月間であったのを考えると今回の新型コロナはそれ以上続く可能性もあります。

 不安を払拭するには、まず正しい情報を得ることが大切です。口コミやSNSの情報ではなく、厚生労働省などの公的機関からの情報収集をお勧めします。

 

感染しないために

 新型コロナウイルスはヒトからヒトへの感染があることがわかっています。感染経路を知ることで対応法がわかります。新型コロナウイルスの感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」の2つです。

飛沫感染は咳やくしゃみなどで飛び散り、口や鼻から吸い込むことによって体内に入り感染します。飛び散る範囲は1~2mですので、2m以上離れていれば大丈夫です。予防における適切な距離を知ることも、不安軽減のために大事になります。

接触感染は感染した人に直接触れるだけではなく、感染者が咳やくしゃみを手で押さえた後、その手で周りの物(電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど)に触れるとウイルスが付きます。別の方がその物を触り、ウイルスが手につき、その手で口や鼻を触って感染します。「手」を介して感染するのだという意識を持ちましょう。

まとめると、帰宅時や食事の前に石けんやアルコール消毒液での手洗いとうがいが大切です。インフルエンザ流行期と全く同じ対応です。特に高齢者、基礎疾患がある人は重症化しやすいので、人込みを避けることも大切です。

 

正しい手の洗い方

正しい手の洗い方はまず腕時計や指輪をはずしてください。石けんやアルコール消毒で手を洗ってください。手のひらだけ洗うだけでは十分ではなく、手の甲・指先・指の間・手首も洗って、親指をねじり洗いしてください。時間の目安は30秒以上と考えてください。日頃から爪を短く切っておくことも大切です。また手洗い後は十分に水で流し、ペーパータオルや清潔なタオルで良く拭き取ってかわかしましょう。手拭用タオルは共有せず、ペーパータオル等を使い毎回タオルを交換するか、個人用タオルを利用するようにして下さい。

 

もし、感染したと思ったら

  くしゃみや咳が出る時に手でおさえると、「手」を介して他者に病気をうつす可能性がありますので、咳エチケットを行ってください。咳エチケットとは咳・くしゃみをする時にマスクをすること・マスクがない場合はティシュ・ハンカチで、とっさの時は袖で鼻や口を覆うことです。

 マスクは咳やくしゃみによる病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。予防用としてのマスクは混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では効果がないわけではありませんが、屋外などで相当混み合っていない限り、マスクを着用することによる効果はあまり認められていません。

 症状がある方は周りに広げない配慮も気にしていただけたらありがたいです。みんなの気持ちが一丸となれば、早く制圧できます。

 県民からの不安など一般的なご相談は「新型コロナウイルス感染症専用相談ダイヤル(055-223-8896)」に電話をし、発熱や呼吸器症状があり、中国湖北省への渡航歴、患者との接触歴のある方は最寄りの保健所にお問い合わせください。診断はインフルエンザの検査と同じように綿棒でのどをぬぐった検体を用いて核酸増殖法でウイルス遺伝子の有無を確認します。検査体制も十分でないため、結果までに時間がかかっています。結果が陽性だとしても、このウイルスに有効な抗ウイルス薬はなく、対処療法を行います。

 

参考文献

厚生労働省ホームページ 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000201596.pdf

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