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院長コラム

令和4年2月号(Vol.201) 祝!200回記念~1人子育てを終えて感じること~VOL.2

2022/02/01(更新日)

 今月もまだ寒い日々が続いていていますが、なるべく子どもと一緒に外遊びをしましょう。今回の年末年始は久しぶりに実家に戻った人もいたと思います。うちも県外にいる大学生の息子たちと会えました。対面でゆっくりと話すことができ、子どもたちの成長を感じました。父親としての私は息子には何でも負けたくないという気持ちがあるのですが、スマホの使い方に関しては明らかに負けています。今回「スクリーンショット」のやり方を教えてもらいました。

 年明けから再びコロナの感染者が増加してきました。昨夏のデルタ株から今回はオミクロン株に変わってきたようです。オミクロン株は今までの株に比べて、感染力が強い一方で重症化しにくいということがわかっています。これからも感染者数だけではなく重症者数と死亡者数も意識して、冷静に対応していただくことが大切です。今のところ、オミクロン株で子どもへの重篤な影響や重症化の割合が増えているというデーターは報告されていません。

 先月は『子どもよりも最後まで付き合っていく夫婦関係の方が大切であること』『6歳までの子育てはゲームやスマホの時間を少なくして、たくさん抱きしめたり遊んだりスキンシップを意識すること』をお伝えしました。

今月は「小学校時代」の子育てについてお話します。

 

規則正しい生活が一番大切

 小学生の時期に一番大切なのは「規則正しい生活」を身に付けさせることです。遅くまで起きているため、朝起きることができず毎日困っているご家庭もあるかと思います。早く寝かせるためには、お子さんと一緒に両親も寝ることです。親も寝てしまえば、子どもも諦めて寝ます。子どもが寝てから家事をしているご家庭の場合は朝早めに起きて家事をしたり、家事の内容を見直し家事の量を減らしたり、家事を子どもにも手伝ってもらうのはいかがでしょうか。子どもに家事を手伝ってもらうには、小さなことから手伝ってもらい、手伝ってくれたことを褒めることが大切です。家族の一員として役立つ経験や家族に認めてもらえるということは、子どもの自己肯定感を高めることに繋がります。我が家もカーテン開けや新聞取り・机の上を拭く・ゴミ出し・洗濯物を干す・食器を洗う・拭く・しまう等子どもたちに家事を担ってもらいながら、共稼ぎの忙しい生活を回してきました。また、私は独身時代、夜型の生活をしていましたが、子どもが生まれてからは子どもと一緒に寝ています。そして朝早めに起きて、時間を有効に使っています。

 

学校生活について

次に大切なのが、お子さんが学校生活を円滑に過ごせるためにサポートすることです。学校では勉強を学ぶこと以上に大切なのが人とのコミュニケーション力を養うことです。学校生活がうまく過ごせるように、家に帰ったらしっかりと休ませてください。学校が終わると毎日習い事に通うことで疲れているお子さんが腹痛や頭痛を訴え受診するケースがたびたびあります。腹痛や頭痛を訴える、もしくは学校に行くことを渋るお子さんは生活を見直して下さい。どのお子さんも学校で一生懸命にがんばっていて疲れています。学校から帰ってきたら、しっかりと休んで十分に眠りエネルギーを蓄えて朝を迎えると症状がなくなってきます。

 友達との関係で困った場合はご両親が本人の気持ちを聞き、親子で対処ができなければ、親から先生に相談をして改善策を見つけることも大切です。日頃から学校の話をお子さんから聞いていると小さな問題で対処でき、大きな問題に移行しにくいです。気になる友達とはどのくらいの距離感で過ごしていくかを学校で経験することで、その先の人生の生きていく糧になります。子どもに親の経験談を話すこともよいお手本になります。

 

発達障害が気になる場合

 うまく相手の気持ちを読み取ることできない・落ち着きがない・整理整頓が苦手・忘れ物や紛失物が多いなどの不注意・読み書き計算などの学習面の困難さなどがあると発達障害を疑われます。医療機関は診断だけで終わりません。検査などをすることで客観的な指標を基に、お子さんの生きづらさについて少しでも楽になるようにお話をします。

例えば、聴覚系が弱い(耳からの情報が伝わりづらい)タイプの場合は、お子さんが何かしている時に声をかけても反応しないことを経験すると思います。無視されたと勘違いをするかもしれませんが、本人の特性がわかると親や先生は落ち着いて対応できます。子育てに困っている・生きづらさを感じている場合は医療も加えてください。気になる場合は専門の小児科・児童精神科へ受診してください。

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